アキモトパーツ【さいたま市】

代表取締役 秋元 勝実 様

売るだけの商社ではない的確な助言と提案。鈴喜さんとのタッグで製造業に元気を

創業8年になりますが、鈴木さんとのお付き合いは、鈴木さんがスター精密にいる12年前からになります。鈴木さんはユーザーの立場になって動きをとってくれる人です。ここを立ち上げたときには、決算書がないとお金が借りられずに設備導入することができないでいたところを、鈴木さんが色々な銀行を回ってくれたりしました。諦めかけていたところに、鈴木さんがリース会社さんを口説いて連れてきてくれ、最初の二台を入れていただきました。そのときのことは今も感謝しています。最初の二台は新品にこだわっていたので、新品を入れました。

設立当初はOA機器関連の部品が主流でしたが、3年くらい経ってOA機器をやめ、偶然迷い込んできたステンレス加工の材質「316」と「304」という堅い材質に着手しました。そして、スター精密の機械がステンレス加工に優れているということもあり、今は大半がステンレス加工になりました。今では、あらゆる「316」や「304」の部品が、口コミでうちに注文が来るようになり、主流になっています。ステンレス加工は、とても難易度が高いのですが、当社では24時間フル稼働で対応できるようにしています。リーマンショックから4年経ち、このステンレス加工のおかげで、経営も安定してきました。

二台から始まった会社ですが、その後年に一台のペースで機械を導入しています、今は10台の体制でやらせていただいています。最後に機械を入れたのは去年ですが、機械を入れないと設備的に難しい加工の仕事が確保できませんでした。でも、入れて仕事がなかったら路頭に迷ってしまいます。そこで、何度も鈴木さんに相談しました。そのときの鈴木さんは、「無理をなさらないでください」と言いながら、「秋本さんならいけますよ」と結果的に判断を迷わせるような答えでしたね。結局自分で決断しまして、二台納めていただきました。普通の営業マンでしたら、自分が売りたいから売って、その後は売りっぱなしということになると思います。しかし鈴喜さんはそういうところが全くありませんね。

鈴喜さんは、機械を売るだけの商社さんとは違いますね。もちろんスター精密の機械に関してのアフターケアは素早くやってくださいます。そして、新しく機械を購入するときも素早い対応で見積もりなどを出してくれます。金融機関の都合で見積の修正を依頼されると、即座に見積を修正してくれ、臨機応変に対応してくれます。鈴木さんとは、経営の話はお互いあまりしませんが、お互いの将来を見ての人間同士の話で、お互い良い悪いを判断している感じですね。

私は加工業界として、鈴喜さんは商社として、日本だけにとどまらないように、もっと外を見ていきたいですね。うちの会社が海外に仕事を出すとか、海外に会社を作るとか、今はできなくても可能性があるものは視野に入れて取り込んでいきたいです。そして、鈴喜さんと情報交換をしながら、いろいろなことをコラボしてやっていけたらいいなと思っています。私には、日本国内の製造業に元気を与えるということをやりたいという夢があります。今、この会社は幸いに忙しくやらせてもらっていますが、自分のところだけ良ければいいではなく、日本に残っている製造業の方に元気になってもらって、難しい仕事でもチャレンジ精神を持っていればできることをわかって欲しいですね。

また、機械に刃物の数が10本以内でできるものであれば何でも挑戦していきたいです。材質が堅いとか、寸法に関して細かいだとかいろいろとありますが、10本以内で出来るものであれば先ずはチャレンジすることを考えます。うちの一番の売りはチャレンジ精神です。それなくしてノウハウなしです。今後も、このチャレンジ精神を生かして、鈴喜さんとタッグを組んでこの業界に元気を与えていきたいですね。